妹の眠る場所

2005年4月30日
今日は妹の墓へ行った。


私は一人っ子と言いつつ
実は妹がいる。

彼女は母のお腹で死んでしまった。

それでも妹は立派な家族の一員で。
だが、彼女はこの世に一度も存在しなかった。

私はそんな彼女の分も
這いながらでも生きなければいけない。

墓へ行き、
家に咲いたアイリスを親父が供える。

青い空と黄色いアイリスのコントラストに
胸のシコリが一掃される気分だった。


この家に生まれて私は幸せ者だ。

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