レッテル

2009年11月19日 日常
生きてゆく上で、自分に貼られているレッテルはとても重要なことである。

それは時に自分で貼れることもあるが
大抵のレッテルは受動的に貼られてしまうのだ。




地元に"ヒステリーおばさん"と呼ばれる人がいた。

そのレッテルを貼られるまで、彼女は普通の主婦だった。
私が12歳の時に40代後半くらい(当時、母は33歳)。
どこにでもいる、"普通のおばさん"だったのに。



ある日。

彼女の犬とご近所さんの犬が喧嘩を始めて
彼女が自分の犬ではなく、相手の犬を引っ叩きまくったのだ。


犬は死んだ。

ペットを飼ったことの無い私からしたら
「なんだ、犬が死んだだけか」という思いだけだったが、周囲は違った。


彼女のことを避け始め
極力、会話も控えているのが12歳の私にも分かった。

そして死んだ犬の飼い主は引っ越した。
「この土地にいると愛犬を思い出すし、彼女を許すことも出来ない」と。



たかだか犬。されど犬。
それ以来、彼女自身も塞ぎ込んでしまった。



しかし。

18歳で実家を出てしまった私が
23歳の時、久々に彼女と会ったとき
彼女は"普通のおばさん"に戻っていた。

レッテルは、あくまで
私自身のフィルターだったのだと気付かされた瞬間だった。



ちなみに地元にいる間の私は
"母子家庭で育った可哀想だけれど健気な子"というレッテルを持っていた。

これ、男性ウケがめちゃくちゃいいんだよねwww
この意識を植え付ければ大抵の男は落ちたよ。




↓以下、秘密日記にて別件の話↓

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